ウィニングショット プラズマ加工ストリング 開発記 その4

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ウィニングショットは、大手釣り糸メーカー「サンライン」が持つ
大気圧低温プラズマを使った加工技術「Plasma Rise」を、世界で初めてテニス・ストリングに取り入れるべく取り組み続けていましたが、ようやく製品化のご報告が出来ます!

「Plasma Rise」は、東京工業大学発ベンチャー企業
株式会社プラズマコンセプト東京とサンラインにより共同開発。
これまで困難とされていた、「繊維状物質への大気圧低温プラズマ連続処理」を可能とし、世界で初めてナイロンとフロロカーボンの釣り糸への応用、製品化に成功。

この最新加工技術により熱劣化させることなく表面のみを改質、変化させることが出来ますが、
テニス・ストリングの性能改善にどうつなげるのか?!

表面処理の試行錯誤の末 たどり着いたのは「表面にゴムの様な特殊ポリマー層を形成」することでした。

この「特殊ポリマー層の形成」は、サンラインの釣り糸(フロロカーボン)で採用されており、岩場等での擦れに対し衝撃吸収を目的に導入されていたもの。

フロロカーボンのプラズマライズ釣り糸「BLACK STREAM」より

この処理を施したサンプルを試打した結果、「独特のソフト感、マイルド感」が加味されることがわかりました。
通常、柔らかい打球感を求めると、糸質を「柔らかい」方向に調節する為、その分飛び、弾きが抑えられたものになりますが、
糸質の変化が無い分、弾きが損なわれることなくソフト化が可能になります。

製品化に向け進んでおります。
続きはまたブログ更新をお待ちくださいませ。

開発担当 鐘江