ウィニングショット ナイロンスピン(凸凹)開発記 その2

現在、ウィニングショットは、ナイロン系スピン=外側に凹凸をつけた
ストリングを開発しています。

カラーは、スタッフの要望の多かった蛍光グリーンに!

前回の試作の6突起タイプは、残念ながら失敗でした・・・
断念の理由は、まず表面小削げの不具合が有り、
コーティングでの対策も検討していましたが、なにより
打球感が、後付けの突起のせいで鈍かったのです。

そこで、凸凹のつけ方を変えることにしました。

工場に頼んで、今回は、側糸で糸表面に凸凹形状を出した
サンプルを試作。

写真だとわかりにくいですが、かなりウネウネの螺旋で、
凸凹感あります。

断面図

芯糸は、1.25mm用のものですが、側糸の段差があるので、
仕上がり太さとしては、平均1.30mmといったところ。

早速、試打してみます。
                                    開発担当 鐘江

ウィニングショット プラズマ加工ストリング 開発記 その1

ウィニングショットは、大手釣り糸メーカー「サンライン」が持つ
大気圧低温プラズマを使った加工技術「P-ION」を、世界で初めて、
テニス・ストリングに取り入れるべく、試作を開始いたしました。
(Plasma Ion Technology)

「P-ION」は、東京工業大学発ベンチャー企業
株式会社プラズマコンセプト東京とサンラインにより
共同開発されたもので、既に、世界で初めて、
ナイロンの釣り糸への応用、製品化に成功しています。

以下 プレスリリース抜粋

大気圧低温プラズマによって高い活性力を持つ活性種を生成することで、
高速かつ連続処理でナイロン繊維を表面改質し、耐水性や耐薬品性を
格段に向上させることに成功した。
釣り糸製造で培った大気圧低温プラズマ処理技術を発展させることで、
ナイロン繊維を熱劣化させることなく、耐水性や耐薬品性などの表面特性を
持つナイロン繊維の製造が可能となった。(特許第5946119号、第4611409号等)

同技術による耐水性向上処理では6時間水中浸漬後の吸水率を
従来の約30%に低減する事に成功した。
耐薬品性向上処理ではナイロンを溶解するギ酸(88%)や濃硫酸に
5分間接触させても、繊維が溶解しなかった。
同技術は、耐水性が要求される屋外資材や、耐薬品性が要求される
自動車部材などに、当該処理を施すことで耐久性向上が期待できる。
今後はナイロン繊維以外への表面改質の応用や、移動体の軽量化による
省エネルギー素材として注目されている炭素繊維、アラミドなどの比強度、
比弾性率の高い高性能繊維の表面改質(特に接着性改善など)への
展開が期待される。

この技術で、ポリエステル・ストリングを熱劣化させることなく、
表面のみを改質できれば、耐久性やコーティングの接着性等を、飛躍的に
向上させることが出来そうです。

これは、どんなものが出来るか、今から楽しみです。
                            開発担当 鐘江

ウィニングショット ナイロンスピン(凸凹)開発記 その1

現在、ウィニングショットは、ナイロン系スピン=外側に凸凹をつけた
ストリングを開発しています。

カラーは、スタッフの要望の多かった蛍光グリーンに!

試作サンプルとして、特殊加工により、糸の外側に3つの突起や、
6つの突起を付加したものを作成しました。


     6突起タイプ

工場の頑張りで、かなりイメージに近いものが出来てきたのですが・・・・

ストリング張り上げで、クロス(横糸)を張る時に、突起が擦れて、少し小削げて
しまいました。
う~ん、この程度で、突起が削れるのはマズイです。

 

コーティング等で、対策出来れば良いのですが、かなり難しそうです。
再度、工場と検討します。

                         開発担当 鐘江